ママの中で、なにか資格を取ってみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
私も、1人目の育休中にキャリアが途絶えるのを恐れて資格勉強をしました。
そこで出会ったのが、「FP(ファイナンシャルプランナー)」です。
キャリアにつなげる目的で始めたFPの勉強でしたが、実はFPはママこそ知るべき生きるために必要な知識のオンパレードの資格でした。
そこでは今回は、FPの資格を取った私がお伝えしたい、ママこそFPを勉強してほしい理由についてご紹介します。
私が実際に育休中1ヶ月の独学でFPに合格した勉強法もご紹介します。
- 資格を取るか悩んでいるママ
- どの資格を取るか悩んでいるママ
- FPの資格を取るか悩んでいるママ
どれか1つでも当てはまるママさんは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
FP(ファイナンシャルプランナー)ってどんな資格?
そもそも、FPとはどのような資格なのでしょうか。
ここでは、まずFPの詳細をご紹介します。
FP(ファイナンシャルプランナー)とは?
人生の夢や目標をかなえるために総合的な資金計画を立て、経済的な側面から実現に導く方法を「ファイナンシャル・プランニング」といいます。ファイナンシャル・プランニングには、家計にかかわる金融、税制、不動産、住宅ローン、保険、教育資金、年金制度など幅広い知識が必要になります。これらの知識を備え、相談者の夢や目標がかなうように一緒に考え、サポートする専門家が、FP(ファイナンシャル・プランナー)です。
(引用:日本FP協会 https://www.jafp.or.jp/aim/fptoha/fp/)
私たちが生活していて最も身近にいるFPさんは、保険販売をされている方ではないでしょうか。
FPの資格を持っていると、家族状況や資金状況、価値観やライフプランに応じて、さまざまな資産形成などのアドバイスを行えます。

暮らしとお金に関することなら、全て私におまかせ!
という凄い人です!
学ぶ内容は暮らしとお金に関する6テーマ
FPで学ぶ内容は、以下の6テーマです。
- 金融資産運用
- 不動産
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- タックスプランニング
- 相続・事業承継
とても広い範囲なのですが、全て生活に根付いている大切な内容ばかりです。
FPの勉強していると、保険・投資・不動産など、今までの生活ですでに直面した経験ががある内容もあるかもしれません。
FPは仕事や生活で使える資格?
せっかく資格を取るなら、仕事に直結できるとうれしいですよね。
FPの資格は、もちろん仕事や就職時にも役立ちます。
- 金融・保険会社
- 不動産会社
- 税理士法人・会計事務所
- 共済関係
- 人事・総務などの職種
これらの仕事に転職・就職する際に、FPを持っていると歓迎されます。
中でも、FP2級以上持っていると、より有利に転職・就職ができます。
ただ、これらの仕事に興味がないというママさんもいるのではないでしょうか。
それでも、私はFPをおすすめします!
なぜなら、FPは仕事だけではなく、自分や家族を守るために知っておくべき知識が詰め込まれているからです。
ママさんこそ、せっかく資格を取るならFPにまずはチャレンジしてほしいです。
ママが資格を取るのがおすすめの理由
FPの内容がおすすめとご紹介しましたが

FPの内容を知るだけなら、必要な時に必要な知識だけ調べればいいのでは?
と思うママさんもいるかもしれません。
ただ、私はここであえて「資格」を取ってください、とお伝えしたいです。
ここでは、ママさんが資格を取るのがおすすめの理由をご紹介します。
自己研鑽の時間ができる
ママになると、家事に育児と毎日忙しいですよね。私も、1人目の育児中は、

気づいたら、家と子どものことばかりで、自分の時間が全くない…
と、閉塞感を覚えていました。
その点、資格の勉強を始めると、勉強という自己研鑽の時間をしっかり確保できるようになります。
子育てしながら、スマホで調べものをするのとは、まったく状況が違います。
集中して勉強だけに臨むことは、とても有意義な時間だと私はママになってから気づきました。
受動的ではなく、能動的に学ぶことはとても自分自身を豊かにしてくれます。
頑張った成果が形になる
FPの勉強だけするなら、教科書を読むだけでいいと思うかもしれません。
ただせっかく勉強するなら、いつか仕事で活かせるかもしれない資格を取った方がお得ではないでしょうか。
また、資格勉強の場合、試験日が定められているので、試験に向けて勉強プランを構築できるので、だらだら勉強することがなくなります。
しっかり知識が身につく上に、頑張った成果が資格として自分の財産になるなんて一石二鳥以上です。
資格が就職で有利に働くこともある
先ほどご紹介したような、FPが役立つ仕事に興味がないママさんでも、就職で有利に働くことがあります。
たとえば、自分が採用人事だと思ってください。
採用面接に来た2人の方は、経験職種・勤続年数・スキルなどのスペックがほぼ同じで、採用のボーダーライン上にいます。

資格…。何も持っていません。

子どもを育てながらFPの資格を取りました
採用のボーダーライン上にいて、どちらか1人を採用するとなると、資格を持っている人が有利に働くことがあります。
なぜなら資格は、「目標を達成する力がある」と捉えてもらえる指標にもなるからです。
しかも、子育て中は独身時代に比べて資格勉強すること自体が難しいと、人事側もわかっています。
FP自体を仕事に生かさなくても、FPという「資格」を取ったことが就職の際の武器になります。
FPはママの生活に役立つ基礎知識の宝庫
FPはママにおすすめと耳にタコができるくらいご紹介してきましたが、実際どのように役立つのでしょうか。
ここでは、日常生活でどのように活かされるのか具体的にご紹介します。
日常生活で知っておくべき基礎知識ばかり
FPと聞くと、難しそうと思うかもしれせんが、特にFP3級は本当に基礎の基礎を広く浅く紹介しています。
正直、仕事に活かすつもりがないなら、3級で十分です。
3級の知識すら知らない人が、この世にはたくさんいます。
では、FPの内容を知らないとどうなるのでしょうか。
答えは、「損をする」です。
FPの内容では、暮らしやお金に関するお得情報が載っていると思ってみてください。
基本的にお金に関することは、自分から動かないと返ってきません。
だからこそ、この記事を読んでいただいた人には、FPを取って、損をしてほしくないんです。
なぜなら、FPの資格を取ってから、出産・住宅・税金・保険・投資など、
まさにFPで学んだばかりの出来事が立て続けに起きたからです。
知らなかったら、お金の交渉や控除の申請などをせずに、提案されたことをそのまま鵜呑みにしていました。
FPの資格勉強をしていなかったらと思うと、ゾッとします。
FPで学べることを日常におきかえてみた
先ほどご紹介したように、FPは以下の6テーマが範囲になります。
- 金融資産運用
- 不動産
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- タックスプランニング
- 相続・事業承継
では、実際にFPで学ぶ内容を日常生活に簡単に置き換えてみましょう。
金融資産
- 金融市場の基礎知識
- 金利とは?
- 円安円高ってなに?
- 普通預金・貯蓄預金・スーパー定期などの違い
- 投資の基礎知識
- 為替レート
- 預貯金・株式などの利子
- NISAについて
金融資産の項目だけで、これだけの知識を得ることができます。
預貯金や定期などは、銀行を利用している人は全員知っておいた方がいいことです。
投資や為替はするつもりないから知らなくてもいいや、と思っている人がいるかもしれません。(私もそうでした)
でも基礎知識がある上で、やるかやらないか決めるのは全く異なります。
日本の経済に関することは、家計に直接影響することです。
聞き流していていたニュース終わりの為替市場の動向も、なんとなくわかるようになりますよ。
でも、この項目を勉強して、為替や投資が少し身近に感じられ、興味がわいてきました。
そこから、NISAなどを自分で調べて始めるようになりました。
不動産
- 登記簿の内容や用語の確認
- 登記簿の申請・閲覧方法
- 不動産の契約書に記載されている内容や用語
- マンションの区分所有権・規約・管理組合
- 不動産所得税とは?
将来、マイホームを買いたいという人は、この不動産の項目は覚えて損はないです。
全て家を購入するときに必要なことばかりです。
住宅購入は人生の中でも1番大きな買い物といわれています。それなのに、

契約書?内容が分からないからお任せで…。

登記って何?申請や閲覧ってどうすればいいの?
というのは、あまりにも無防備です。
また、マンションに住んでいる人は、マンションの区分所有権や、マンション規約・管理組合について一読しておくと、総会や理事会での話をしっかり理解し参加できるようになります。
家を購入する際は手続きがとても多く、関係する人や書類がどんどん増えていくので、知識をもっていないと相手の言うがままに進んでいってしまいます。
ライフプランニングと資金計画
- 教育ローンの内容や条件
- 住宅ローンの内容や条件
- 社会保険の基礎知識
- 傷病手当金の申請や条件
- 退職した際の社会保険の任意継続
- 労災保険・雇用保険
- 仕事をしていない間の教育訓練給付の条件
- 国民年金の対象
- 国民年金の免除・特例期間
- 基礎年金の受給額や時期
- 遺族厚生年金・障害厚生年金・老齢厚生年金の組み合わせ
- 確定拠出年金(iDeCo)
ここでは、最もお金に直結する内容が紹介されています。
日本人なら誰もが関係するのに、しっかり仕組みを理解できているかと問われると曖昧という分野です。
ここでも勉強して思いましたが「情報をしっかり理解し、その上で自分で申請しないとお金はもらえない」ということです。
待っていても、どの保険や手当金も入ってきません。
つまり、もらえるはずのお金をもらっていない人がいるということです。
知っているだけで、もしもの状況に備えられるので、ぜひ一読してほしい項目です。
それでも、ママ目線で改めて勉強すると、より自分事として捉えることができました。
特にママは、もし自分の身に何かあったときに、収入がゼロになることは何としてでも避けなければなりません。
そのときに申請できる制度や補助金が記載されているのがこの項目です。
リスク管理
- 保険とは?
- 学資保険の内容
- 年金保険の種類
- 保険の控除や受取時にかかる税金
- 火災保険の補償範囲
- 地震保険に入る条件・保険金支払いの条件
- 自動車保険の内容
- 自動車保険の任意加入の種類
- 傷害保険・賠償責任保険の内容
- 医療保険・がん保険などの内容
- 医療保険の支払い日数や免責期間
ここでは「保険」について紹介されています。
まだ保険に入っていないから関係ないか、と思っている人はぜひ焦ってください。
いつ、どんなリスクがふりかかってくるかわかりません。
家族がいるからこそ、万が一のための保険を考えてください。
保険は、内容を理解していないと保険会社をしっかり選ぶことができません。
家族の年齢、健康状況、ライフプランによって、入る保険は十人十色です。
また、火災保険・地震保険・自動車保険も各家庭によって入るべき内容と入らなくてもよい内容があります。
不必要な内容に介入して、お金を払うのはもったいないので、しっかり学んでおきましょう。
私は1人目妊娠時に、保険の案内を受けました。
でも、私が加入予定の保険会社では、妊婦は出産後でなければ加入できず、もし帝王切開になったら自費での支払いになるといわれました。
また、家を購入する際に契約する火災保険を決める際は、自分で保険会社から資料をかき集め、自分の家に1番合ったプランを選びました。
おかげで、しっかり自分の家に合った内容、かつ当初不動産から設定されていた保険料から10万円以上も下げたプランで契約ができました。
保険会社の方も、私が保険に関する知識があるとわかると急に態度が変わり、かなり真剣に保険内容の相談に乗ってくれました。
タックスプランニング
- 配偶者(特別)控除
- 医療費控除の申請方法や該当項目
- 生命保険控除・地震保険控除
- ふるさと納税
- 確定申告の方法
- 源泉徴収票の見方
ここは、日常生活で直面しても、難しくて諦めてしまう人が多い分野です。
ただ、1度覚えれば仕組みを理解するのはあまり難しくありません。
つまり、何(誰)が該当して、どこに何を申請するか、ということだけ知っていればよいのです。
特に控除は、自分で申請しなければ控除されません。
控除の申請をするということは、節税になって翌年返ってくるのです。
控除の申請や節税をすると、翌年の保育料や住民税が下がることもあります。
これも知っているとお得な分野です。
・1位医療費控除 →妊婦健診や出産費用も含まれます
・2位配偶者(特別)控除 →特に産休育休に入ったママさん要確認
・3位ふるさと納税 →返礼品付きでとてもお得
これらは、申請しないと控除されません。
逆にいうと、申請すればお金が戻ってきます。
翌年の保育料も安くなったりするので、やらない手はありません!
相続・事業継承
- 相続人の範囲
- 相続分・遺留分はどれくらいか
- 遺言書の正しい作成方法
- 相続税の内容
- 贈与税の控除や特例
- 教育資金や結婚資金などに関する贈与税の非課税制度
「相続?今は関係ない」と思っている人もいると思いますが、生きていれば必ず直面する問題です。
相続では大きなお金が動くこともあるため、よく家族間で揉めたという話を聞くこともあります。
正しい知識をもって、そのときになって右往左往しないように準備しておくことが大切です。
また、教育資金や結婚資金の贈与をする際、一定額まで非課税になったりもします。
子どもに関することなので、覚えておいて損はありません。
いつか直面する問題だからこそ、両親がどのような準備をしているのか知れたのは、とても有意義な時間でした。
育休中に独学でFP2級に受かった私の勉強法
ここまで、FPの資格のおすすめ理由をご紹介してきました。
では実際、FPの資格を取るためにはどのような勉強をすればよいのでしょうか。
育休中に独学でFP3級・2級に合格した私の勉強方法をご紹介します。
FPは独学で取得ができる
FPの勉強方法は、独学と講座を受講する方法の2つあります。
FP3級の勉強時間の目安は80〜150時間程度といわれています。
私はもともと1人で勉強するのが苦ではないタイプだったので独学で合格できましたが、自信がない人は講座を受けるのもおすすめです。
独学で勉強するために必要なアイテム
独学でFPの資格に合格した私が使ったアイテムをご紹介します。
- 教科書
- 問題集
- ペンとノート
- スマホ
①教科書・問題集
FPを独学で取得するなら、参考書の購入は必須です。
私が使ったのは、TAC出版のこちらの2冊です。
★教科書
★問題集
全体的にカラフルでポップなデザインなので、読んでいて楽しかったです。
また、1ページの文字数が多くなくて、内容も簡潔でわかりやすく、重要な部分は色を分けて書いてあるので書き込む必要もなく使えました。
教科書と問題集の内容がリンクしているので、教科書で学んだことをすぐに問題集の該当箇所でアウトプットできるのが、勉強していて身に付きやすかったです。
堅苦しくないので、試験後も読み物としてリビングに置いています。
また、意外とおすすめのポイントが、参考書を切り離して持ち運べることです。
1冊だとかなり厚さがあるので持ち運びづらいのですが、半分に分解できるので、病院の待合室などちょっとしたお出かけの隙間時間に読めました。
②ペンとノート
私は、問題集を解くときに回答をノートに書いて、後で解答を見ながら丸付けいていました。
メモ代わりのようなものです。
よくノートに綺麗に教科書の内容をまとめる人もいると思うのですが、私はその方法だと記憶に定着しないので、ひたすら問題集を解いて頭に叩き込みました。
③スマホ
スマホは、このあとご紹介する過去問道場を利用するのに使いました。
スマホで勉強ができるので、電車などの移動や子どもがお昼寝している間にもできるので、重宝しました。
①教科書を熟読→基礎問題→問題集 ×3周
具体的な勉強方法は、まず先ほどご紹介した教科書を熟読します。
6つのテーマごとに分かれているのですが、さらに細かなセクションに分かれているので
セクションごとに教科書を読む→セクションの最後にある基本問題を解く→問題集を解く
という流れで進めていきました。
そして上記の要領で最終的に教科書・問題集を3周しました。
3周も!?と思う人もいるかもしれませんが、すでに学んでいる内容なので、必然的に教科書を読んだり問題を解いたりするスピードが早くなります。
ただ、これではまだ取りこぼしはあります。
②「FP3級ドットコム 過去問道場」
教科書を3周目に入ったあたり(試験1週間前くらい)からは、「FP3級ドットコム 過去問道場」というサイトで並行して過去問にチャレンジしていました。
「FP3級ドットコム 過去問道場」
過去問道場は、無料で利用できるFPのクイズアプリです。
学科は2008年以降、実技は2015年以降の試験問題を解くことができ、また法改正された内容もしっかりアップデートされています。
過去問道場では、過去の試験問題だけではなく、模擬試験や分野ごとに絞って問題を解くこともできます。
私は、自分の苦手な分野を中心に問題をひたすら解いて、弱点を克服していました。
自分の目的に合わせて問題をカスタマイズできるのは、無料とは思えないとても重宝したアプリサイトでした。
③不安な部分だけノートに書き出す
問題集を3周して、過去問道場に通い続けると、自分の弱点がおのずと見えてきます。
最後まで苦手だと感じた内容については、ノートに書き出していました。
そのノートは、試験当日に持参し、ずっと不安な内容を見て頭に叩き込んでいました。
実際に私が受験したときは、この苦手な分野から問題が出て、直前に見ていたノートのおかげで点を取れました。
まとめ
今回は、ママが取る資格はFPがなぜおすすめなのかをご紹介しました。
ママにとって、資格取得は自己研鑽のため・努力の証・就職時に有利など、さまざまな面でおすすめです。
その中でも私がママにおすすめしたい資格が、FP(ファイナンシャルプランナー)です。
FPは暮らしとお金に関わる幅広い知識を持つ専門家のことで、仕事だけではなく日常生活でとても役立つ知識を手に入れられます。
日常生活で直面するお金やライフプランの問題を解決してくれるのが、FPで得た知識です。
FPは独学でも取得できる資格なので、どの資格を取るか迷っているママはぜひチャレンジしてみてください。
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